【TOEIC新形式】新しい問題構成・変更点から対策法まで徹底解説

TOEIC新形式

TOEIC新形式は”実践的な英語”が必要!

TOEICの受験を考えている人のなかで、いままでTOEICを受けたことがない人・しばらくTOEICを受けていない人は、勉強する際に注意が必要です。実は、近年TOEICは問題形式が変更された「新形式」となっており、間違って以前の形式で対策してしまうと、思ったような点数が出ない可能性があります。

当記事では、TOEIC新形式について「問題形式が変わったタイミング」「問題構成」をはじめ、変更された点・新形式の対策法までまとめて解説します。

「新形式って何が変わったの?」「どう勉強すればいいの?」といった疑問がある人は、新形式の特徴を知って点数アップにつなげましょう!

 

TOEICの問題形式はいつ・どう変わったの?

TOEICの問題は、2016年5月に変更されました。問題の全てが変更されたわけでなく一部変更されただけなので、既存の対策が役に立たないわけではありませんが、変更された点を知っておくことで正しく対策・勉強することができます

難易度については、TOEIC運営者である一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会は「変化がなし」と発表しています。しかし、リスニングとリーディングそれぞれのセッション・パートで、点数が取りやすいと言われていた問題が減り、難しいされる問題が増やされました。そのため、テストとしての難易度が上昇、受験者のなかには点数が下がった人もいるようです。

 

TOEIC新形式の問題構成

続いては、下記の表でTOEIC新形式の問題構成を確認しましょう。先に紹介した「難しい問題が増えた」ことがわかる新旧の問題数の比較も要チェックです。


パート


パート名


概要

問題数

新形式

旧式

    リスニングセッション 約45分

 

1

写真描写問題

写真1枚につき、短文が1度放送されるため、もっとも適当な答えを解答用紙にマークする。問題文は、問題用紙に印刷されていない。

6

10

2

応答問題

1つの質問もしくは文章と、それぞれの3つの答えが放送されるため、もっとも適当な答えを解答用紙にマークする。問題文は、問題用紙に印刷されていない。

25

30

3

会話問題

会話文が1度放送されるため、問題用紙にある設問・解答を読み、もっとも適当な答えを解答用紙にマークする。問題文は、問題用紙に印刷されていない。各会話文には、設問が3つずつ用意されている。

39

30

4

説明文問題

ミニトークが1度放送されるため、問題用紙にある設問・解答からもっとも適当な答えを解答用紙にマークする。各トークには3つずつ用意されている。

30

30

リーディングセッション 75分

5

短文穴埋め問題

不完全な短文が完成するように、問題用紙にある4つの答えのなかから、もっとも適当なものを選んで解答用紙にマークする。

30

40

6

長文穴埋め問題

不完全な長文が完成するように、問題用紙にある4つの答えのなかから、もっとも適当なものを選んで解答用紙にマークする。

16

12

7

1つの文書

さまざまな文書が出題される。設問を読んで、問題用紙にある4つの答えのなかから、もっとも適当なものを選んで解答用紙にマークする。各文書には、設問が数問ずつ用意されている。

29

28

複数の文書

25

20

 

【パート別】TOEIC新形式の変更点

それでは、TOEIC新形式で変更された問題をパートごとに、詳しく見ていきましょう。

新形式のリスニング・リーディングセッションに設定されている制限時間やパート名に変更はありません。しかし、問題数の変化に伴って、問題の内容も変更されています。

 

①リスニング問題

まずは、リスニング問題の変更点を解説します。

【パート1. 写真描写問題】

旧形式、2者間での会話のみが出題されていましたが、 3者間での会話が出題されるようになりました。ただし、問題数が減り、会話する人数が増えたことから、難易度は易しくなっていると言われています。

 

【パート3. 会話問題 / パート4. 説明文問題】

新形式では問題文に図表が付いており、図表から答えを出す問題が出題されるようになりました。リスニングを聞く前に、問題を確認する必要があります。

 

【パート3. 会話問題 / パート4. 説明文問題】

新形式では会話問題のなかで、話し手が暗に意図している内容を問う問題が出題されるようになりました。文脈から正解を導き出す必要があるため、状況をしっかり掴まなければ、正しい答えが出ないパートです。

 

②リーディング問題

続いては、リーディング問題の変更点です。

【パート6. 長文穴埋め問題】

旧形式では、空所に当てはめる選択肢が語句のみでしたが、新形式では空所に文章を挿入しなければならない問題も出題されるようになりました。

 

【パート7. 複数の文書】

3つの文書を読む、トリプルパッセージ問題が出題されるようになりました。旧形式では、多くても2つの文書のみが出題されていました。文章を正確に把握できているのか問われているため要点を押さえる必要がありますが、制限時間内に解き終わることを意識しなければなりません。

 

【TOEIC新形式の4つの対策】高得点を取るための勉強とは?

旧型式と新形式では問題の内容や数が異なることがわかりました。それでは、高得点を取るためには、どのように勉強して対策する必要があるのでしょうか。

最後は、勉強を点数につなげるための対策法を4つ紹介します。

 

新形式問題に合わせて時間配分を決める

TOEICを初めて受ける人・新形式が初めての人は、事前に新形式の問題に合わせてリーディングセッションの時間配分を決めておきましょう。新形式では、長文穴埋め問題や文書問題で問題数が増えたり、問題が複雑化するなど、旧型式よりも読まなければならない分量が増えたため、時間が足らなくなる可能性があります。

<リーディングの時間配分目安>

パート

1パートあたりの時間

1問あたりの時間

5

10分

3分

6

16分

4分

7

50分

16分

 

リーディングセッションでは、セッション7の長文問題の点数が重要です。読む分量も多いため、できるだけ長文を解くための時間を残しておくことが重要です。知識問題が多いパート5は知らない問題は深く悩まず、次々に解き進めることを意識しましょう。

 

文法や語彙の知識よりも読解力を鍛える

実践的な英語が求められるTOEIC新形式では、筆者の意図を正確に把握したうえで解答する文脈依存の問題や筆者の意図を読み取る問題が追加されました。そのため文章や語彙力よりも、読解力が求められるようになった、と言えるでしょう。

新形式TOEICで必要とされる文法は、高校レベルと言われています。900点以上を狙わない限り、マニアックな文法を勉強し続けるよりも、基礎知識をしっかりと固め、長文読解・文脈理解の練習に重点をおきましょう

 

問題を解き切る速読力を付ける

新形式のTOEICは、読む分量が実質的に増えているため、最後まで解き切るためには速読力が必要です。

特に長文問題が増えたため、1単語ずつ丁寧に読みこんでいたら時間が足らなくなってしまいます。そのため、流し読みをしながら要点を掴む練習しておきましょう

 

英語&新形式に慣れるまで解く

TOEICの新方式で点数を取るためには、より実践に近い英語力が必要とされています。会話問題のなかでも、よりネイティブが使う表現や文法を使用されるようになっています。そのため、教科書的な英語だけでなく、実際に使われる英語にも慣れておきましょう。

実践的な英語に慣れるためには、「TOEIC新形式の問題をくり返し解くこと」「時事ニュースや社会問題を英語でチェックすること」「英語のラジオを聞くこと」などがおすすめです

 

まとめ

これからTOEICを受ける人は、今回紹介した新形式の特徴や対策法をぜひ参考にしてください。

旧形式よりも実践的な英語力が身に付くよう変更されたTOEICでは、新しい問題形式・生の英語に慣れることで点数を伸ばすことができます。リスニングは、さまざまな英文の聞き取りをくり返します。リーディングでは、配分が大きく、時間がかかる読解を中心に学習を進めるのがおすすめです

このように勉強する際は、実践的な英語力を身に付けることを意識していきましょう

 

 

 

 

 

 

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